解説:H.sin氏(機械部門)
令和4年
Ⅲ-30
下図に示すように,静止した水面に対して垂直方向に内径dの細管が浸されている。毛細管現象によって,細管内に水が吸い上げられ,ある高さで静止した。細管内壁に対する水の接触角がθのとき,細管内の水面位置の上昇量hを表す式として,適切なものはどれか。ただし,重力加速度g,水の密度をρ,水の表面張力をσとする
①4σsinθ/ρgd
②4σcosθ/ρgd
③σcosθ/ρgd
④σsinθ/ρgd
⑤σcosθ/gd
解説
[解くために必要な知識]
表面張力による力
F=σπd
Fの鉛直方向成分
Fy=σπd cosθ
重力W=mg=ρVgより
W=ρπghd2/4
では問題を解いていきます。
表面張力による鉛直方向の力と重力が釣り合う点により
Fy=W
σπdcosθ=ρπghd2/4
h=4σcosθ/ρdg
よって回答は②となります。
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