令和2年
Ⅲ-9
図に示すように、平面応力状態となっている構造物の表面において、応力σx、σy、τxyを与えたとき、主せん断応力の絶対値が最も大きいものとして、最も適切なものはどれか。
解答
⑤
解説
[解くために必要な知識と周辺知識]
平面応力状態について
2方向(x、y方向)の応力が作用し、これと直角方向(z方向)の応力がゼロの場合を平面応力と言います。(このとき生じるせん断力はτxy=τyx)
平面応力状態において最大/最小主応力σ1/σ2、および最大/最小主せん断応力τ1/τ2は次の通りです。
σ1,2=[(σx+σy)/2]±1/2√[(σx-σy)2+4τxy2]
τ1,2=±√[(σx/2-σy/2)2+τxy2]=±1/2(σx-σy)
*平面応力におけるこれらの関係式は覚えておきましょう。余裕があればモールの応力円なども学んでおくといいと思います。
モールの応力円については令和3年Ⅲ-9で詳しく解説しています。
では解いていきます。
問題は主せん断応力の絶対値が最も大きいものを求めるため
τ=√[(σx/2-σy/2)2+τxy2]
こちらの式に解答欄にある各数値を代入して計算していきます。
結果
① τ=0
② τ=46.1
③ τ=45
④ τ=40
⑤ τ=50 //
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