令和2年
Ⅲ-21
図(a)に示すように、2つのロータ1及びロータ2が同じ軸回りにそれぞれ角速度ω1=50[rad/s]及びω2=20[rad/s]で回転している。ロータ1及びロータ2の回転軸まわりの慣性モーメントはそれぞれI1=1[kg・m2]、及びI2=2[kg・m2]である。
その後、図(b)に示す用に、ロータ1を軸方向に移動させて2つのロータを瞬間的に一体化した。一体化後の角速度ω[rad/s]として、最も適切なものはどれか。
解答
③
解説
[解くために必要な知識と周辺知識]
角運動量L=Iω
ただし、Iは慣性モーメント、ωは角速度とします。
代表的な形状の慣性モーメントを図21.1に記載します。少なくとも円板の慣性モーメントは覚えておきましょう。
角運動量は保存則が成り立ちます。
では問題を解いていきます。
◆一体化前の運動量を求めます。
ロータ1
L1=I1ω1
ロータ2
L2=I2ω2
◆一体化後の運動量を求めます。
一体化後の運動量をL、回転数をωとすると、運動量は保存されるため、
L=L1+L2
L=(I1+I2)ω=I1ω1+I2ω2
ω=(I1ω1+I2ω2)/(I1+I2)=(1×50+2×20)/1+2=30 //
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