令和2年
Ⅲ-19
外力によって生じる振動に関する次の記述の、[ ]に入る語句の組合せとして、最も適切なものはどれか。
系が外部から加振されて調和振動するとき、加振力の振幅が一定でもその振動数により、振動の振幅が変化し、ある振動数で振幅が[ ア ]になる。この現象を[ イ ]という。この現象が生じる振動数を[ ウ ]という。[ イ ]では、加振の開始とともに発生した振動が時間とともに増大し、その振幅は、不減衰系では[ エ ]になる。
① ア:極大 イ:共振 ウ:固有振動数 エ:有限な値
② ア:極大 イ:共振 ウ:共振振動数 エ:無限大
③ ア:極大 イ:強制振動 ウ:共振振動数 エ:無限大
④ ア:零 イ:共振 ウ:励振振動数 エ:無限大
⑤ ア:零 イ:強制振動 ウ:固有振動数 エ:有限な値
解答
②
解説
図19.1に示す用に質量m、ばね定数kのばね、減衰係数cのダンパからなる系に外部からの強制力Fsinωtを与えます。このときの変位xは図に示す通りです。
ただし、ζは減衰比でζ=c/2√(mk)、ωnは固有角振動数でωn=√(k/m)です。
問題にある、加振力の振幅が一定とはFが一定という事です。また振動数ωが変化すると振動の振幅つまり変位xは変化します。
この変位xはある振動数で極大になります(ア)。この現象を共振といいます(イ)。この現象が生じる振動数を共振振動数といいます(ウ)。
減衰が無い場合、ζ=0となるので、その変位は次の通りです。
x=(F/k)/√[(1-ω2/ωn2)2]
ω=ωnのとき分母がゼロになるためxは無限大となります(エ)。 //
コメントをお書きください
rbk (金曜日, 23 9月 2022 20:16)
解法の説明ありがとうございます。
変位xについて、図19.1や途中の式で分母の2乗の括弧の範囲が1まで含まれるのではないでしょうか?
管理人 (水曜日, 23 11月 2022 10:44)
rbk様
ご指摘ありがとうございます。仰る通りです。修正しました。