· 

アングルフレームの継ぎ目

先日Twitterでアングルフレーム角部における継ぎ目形状について次のようなツイートをしたところ、予想以上の反応をもらったのでまとめておきます。

◆ツイート内容

代表的な鉄鋼材のアングル。アングルで架台作るときの継手形状は①②③のどれが好きですか?

 

図1 アングルフレームの継ぎ目形状3種類
図1 アングルフレームの継ぎ目形状3種類

◆Twitterでの反応

Twitterで頂いたリプライ(コメント)を一部紹介します。

リプライ1

バランス重視の私は③です。

でも確かに②だと上からの力の受け方、溶接面積の大きさで一番良いですね。

今までは製缶屋さんにお任せで考えたことありませんでした。

勉強になります!

 

・たしかに見た目のバランスは対称ですし③がいいですね。実は私もほとんどの場合で製缶屋さんにお任せしています。

 

リプライ2

なんとなく作るのが簡単で①が多かったです!ウチで確実に45度でカットするのが難しくてしょうがなく①②が多かったです

 

・確かに45度のカットは難しそうなイメージですよね。でも専用の加工機使えば実は簡単に切れるんですよね。

*図2の画像はIKURA TOOLSさんのHPからお借りしました。

図2 アングル加工機
図2 アングル加工機

リプライ3

特に指定が無い時は 3で設計します。 コーターにタップが来るときは 2かな?

 

・コーナーにタップや穴あけ加工をする場合はビード切ることになるので避けますよね。

 

 

他にも、上からの荷重を気にするなら②(右上のアングルの継ぎ目が左上のアングルの継ぎ目に乗っかる形になるのため。)、③の斜めカットは材料屋さんでやってくれるので楽。②が標準、3本とも両側斜め45°カットする(図3参照)などのリプライをいただきました。

 

図3 斜めカット×3
図3 斜めカット×3

アンケートを取ったわけではなくリプライや引用リツイートを一つ一つ数えたため、抜けがあるかもしれませんが、集計しました。

 

全34票

① 1票(約3%)

② 9票(約26.5%)

③24票(約70.5%)

 

③が圧倒的な得票で人気となりました。ただ感覚的なものですが、設計者が③を好む傾向があったような気がします。これは作図が最も楽という面もあるかもしれません。

 

強度を考えると②がいいとか、いやいやそもそもss材の溶接で強度求めてはいけないよ。(ss材には炭素量が規定されておらず、溶接欠陥が出やすい。高価だがsm材やsn材が良い)などいろんなご意見を頂戴しました。

 

たかがアングルフレーム。されどアングルフレーム。その継ぎ方はいろいろですね。

 

前のブログは伝熱、お湯と気温の感じ方は何故違うのか

次のブログはフローチャートで設計思想を表現しよう1です。

 

<前のブログ 次のブログ>

 

技術資料一覧へ