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技術士機械部門、専門機械設計を持つ者が2次元CAD利用技術者試験のサンプル問題の作図に挑戦してみた。

[1]はじめに

この解説は短縮キーコマンドが私の設定と同じであることが前提です。

短縮キーコマンドの設定はこちら世界一速いオートキャドの操作をご覧ください。

その他設定を確認しておきます。

 

① 右クリックの設定

ツール/オプション/基本設定/

・作図補助のショートカットメニューにチェックを入れる。

・右クリックのカスタマイズで図のように設定する。

 

② トラッキングの設定

オートキャド画面右下から設定します。

 

サンプル問題はこちらからダウンロードできます。

ACSP主催検定試験 試験対策ガイド - ACSP 一般社団法人コンピュータ教育振興協会

 

 

下にある部品二つを作図後、それぞれを回転させて接触させます。

左側の部品を部品1、右側の部品を部品2とします。

部品1の作図、部品2の作図、回転の順で解説していきます。

部品1と部品2の相対位置は定規で測って割り出しました。

 

[2] 部品1作成

① 回転中心となる円を描く。

手順1 【cc】と打ってスペースキーを打つ。(円コマンド)

*スペースキーは右クリックあるいはエンターキーでもokです。(以下同様)

 

手順2 円の中心をクリックして半径“5”を入力してスペースキー。

 

② メインのボディとなるφ70を描く。

①と同じようにしてφ70の円を描く。

 

③ 上端のR10からR6の外形を描く。

③.1 R10の中心線を描く。

手順1 【w】と打ってスペースキーを打つ。(オフセットコマンド)

手順2 数値“45”を入力してスペース

*上端R10の中心位置は回転中心のy軸延長上で、

回転中心のx軸から(110/2-10=45)の位置にあります。

手順3 回転中心軸のx軸を選択(クリック)して線の上側をクリックする。

手順4 中心線の交差点を中心にR10の円を描く。

ここまでの作図経過を図1に示します。

 

手順5 【f】と打ってスペースキーを打つ。(直線コマンド)

手順4で描いたR10の円、右端から適当に鉛直下向きの線を描く。

手順6 【rr】と打ってスペースキーを打つ。(フィレットコマンド)

手順7 続けて【r】を打ってスペースキーを打つ。(半径指定)

手順8 数値“6”を入力してスペースキー。(下の図では20となっているので6に書き換える。)

 

手順9 手順5で描いた直線とφ70の円を順にクリックする。

*円をクリックするときは直線の右側をクリックしてください。

左側をクリックするとフィレットが反対になってしまいます。

 

④ 左側のR80を描く。

手順1 【cc】と打ってスペースキーを打つ。(円コマンド)

手順2 続けて【t】を打ってスペースキーを打つ。(接点、接点、半径指定に移行)

手順3 φ70円の左下をクリック。

手順4 R10の円の左上をクリック。

手順5 数値“80”を入力してスペース。

 

⑤ 不要な線を削除(トリム)する。

手順1 【t】と打ってスペースキーを打つ。(トリムコマンド)

手順2 不要な部分をクリックする。

*今回は使用しませんが、shiftを押しながらクリックすると延長できます。

*φ70の左端部分のトリムを忘れがちです。気を付けてください。

 

⑥ 下半分の形状を描く。

手順1 【r】と打ってスペースキーを打つ。(回転コマンド)

手順2 上半分の要素(図で水色にハイライトされた部分)を選択してスペースキー。

手順3 基点として回転中心をクリックする。

手順4 【c】と打ってスペースキーを打つ。(回転コピーへ移行)

手順5 数値“180”を入力してスペース。

 

⑦ 不要な線を削除(トリム)する。

手順1 【t】と打ってスペースキーを打つ。(トリムコマンド)

手順2 不要な部分をクリックする。

 

完成です。

 

長くなったので一旦ここまで。

部品2の作図と回転に関しては後半で解説します。

 

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