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書籍1冊目 立ち読み

設計の業務課題ってどない解決すんねん!

2020年8月28日に書籍発売しました。

このページでは、お読みいただいた方からの感想と、書籍から「はじめに」と「目次」をご覧いただけます。

読者の感想

大事なことなので2回言いました。発売時期は8月下旬です。

 amazonおよび日刊工業新聞社のHPで先行予約販売中です。

 

amazon販売ページ

日刊工業新聞社販売ページ

 (サンプルページ有り)


7月11日更新・追記


タイトル

「設計の業務課題って、どない解決すんねん!」

サブタイトル

<上司と部下のFAQ 設計工学編> 


「はじめに」

設計の仕事

 大学3年生のときに設計製図の授業がありました。エンジンを設計し製図するというものでした。圧縮比、ボア径、ストローク比、様々な数値を計算して、図面に落とし込む。授業の合間や夕方にバズーカ(図面を入れるための筒をこう呼んでいた)をもって製図室に行き手書きで図面を描くための製図台、ドラフターとにらめっこ。分からないことがあれば同じようにドラフターとにらめっこしている同級生に聞く。図面がある程度描けたら教授のところへ行きチェックを受ける。このような過程を通して「これが設計の仕事か!」と感じたものです。

 3年後に重電機器を扱うメーカーに就職しました。主に生産設備の設計開発や現場改善を担う生産技術部に配属となり機械設計の仕事をやっていくうちに、学生時代に感じた「設計の仕事」は主要な部分だけど「設計の仕事」のほんの一部であったことを痛感しました。

 「ISOってなんやねん?!」「リスクアセスメントって設計者がやるの?!」「FTAって初めて聞くんですけど・・・」「環境問題と設計って関係無くない?」「特許って知財部の仕事でしょ?!」

いえいえ、全て「設計の仕事」でした。

 

この本の内容

 この本は単なるキーワード解説集です。キーワード解説なんてネットで検索すれば山のように出てきます。しかしこの本にはネットで検索しても出てこない内容が書かれています。それは「どのような業務シチュエーションでそのキーワードを使うのか?」ということです。

 冗長化というキーワードを例にとります。ネットで検索すると次のような解説がたくさん出てくると思います。「冗長化とは機器やシステムの一部に障害が発生することを想定して予備を配置すること」

 本書には筆者がロボットハンドによく使われるエアチャックが部品を掴んだかどうかを検知するセンサーを冗長化した例を挙げて解説しています。

 この本は筆者の経験にもとづき業務シチュエーションを想定することで設計者の仕事、業務課題と解決にそのキーワードがどのように関係しているかを解説する内容となっています。

 

 

この本を読んでいただきたい方

1.将来は設計者として仕事をやりたい学生の皆さま

 私は皆さまよりも少し早く設計者の仕事を経験しました。その内容が書かれています。ぜひ設計者の仕事を今のうちから覗いてみてください。

2.設計者としてお仕事をされている皆さま

 いわゆる「設計業務あるある」と思って手に取っていただけると幸いです。同じ様なシチュエーションに出くわしたときにお役に立てるようにまとめました。

3.設計者の上司の皆さま

 皆さまの部下は本書に書いてある内容で四苦八苦されています。ご確認をお願いいたします。

 

設計の仕事は面白い!

 新人の頃初めて自分の設計したものが形になった時、とても感動しました。ある装置の配線を支持する三角ブラケットの図面を描き、出来上がった部品が装置に取り付けられた現場で組立の職人さんが三角ブラケットを指さして「まぁまぁええやんけ。あれ。」と言っていただいたことをとてもよく覚えています。

 設計の仕事は幅広く多岐にわたりますが、その原点はここにあると思っています。世にない新しいものを創り出して使っていただく人に「これ、いいね!」と言っていただけた。こんなにうれしいことはないです。

 

 「でもなぁ、穴の位置が悪くてボルト入らへんかったし。削っといたで!」

 「え?!・・・すんません。」(加工図面チェックのやり方を見直そうっと。)

 

きっちりやったつもりでも次やるときはもっと改善できることがある。

だから設計の仕事は面白い!

 

 

「目次」から大項目を抜粋します。(追記しました)

第1章 設計業務も知らずに設計はできない。

設計構想/設計検討編

ステップ1 開発プロセスを知ろう!

ステップ2 設計構想や設計検討について学ぼう!

 

 

第2章 ゼロ災で行こう!ヨシ!! ご安全に。 安全編

ステップ1 本質安全設計について学ぼう!

ステップ2 製造物責任について学ぼう!

ステップ3 安全規格について学ぼう!

 

第3章 質の良い設計にはやり方がある。

作りやすく、壊れにくい。品質/信頼編

ステップ1 故障メカニズムを明らかにする手法を学ぼう!

ステップ2 人の行動について学ぼう!

ステップ3 故障と不良を防ぐ保全と管理について学ぼう!

 

 

第4章 21世紀は環境配慮の時代です。

持続可能な社会を目指して。環境編

ステップ1 設計者の取り組みについて学ぼう!

ステップ2 環境に影響を及ぼす材料について学ぼう!

 

第5章 仕事には締め切りがある。設計業務を効率的に行おう! 

ツール-CAD/CAM/CAE編

ステップ1 効率よく設計を行うマストツールCADについて学ぼう!

ステップ2 加工現場で使われるCAMについて学ぼう!

ステップ3 設計の質を高めるCAEについて学ぼう!

 

第6章 あなたの知恵を守りましょう。

知恵にこそ価値が宿ります。企業戦略-特許編

ステップ1 特許成立の要件について学ぼう!

ステップ2 権利化の流れについて学ぼう!

ステップ3 アイデア発想について学ぼう

 

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