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電磁弁とエアシリンダー③組合せ

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ここでは電磁弁のポート数とエアシリンダーの組合せについてみていきます。

 

まず電磁弁には2ポートから5ポートまでがありました。

次にエアシリンダーには単動式と複動式がありました。

 

最初に結論。

 ・単動式の場合は3ポートの電磁弁を使用する。

 ・複動式の場合は5ポート(4ポートも可)の電磁弁を使用する。

となります。

 

電磁弁のポートの違いによるエアーの流れ方の違いを表しています。
電磁弁 ポート数
単動式のシリンダーと複動式のシリンダーの動きを表します。
単動複動式のシリンダ

◆単動式エアシリンダー

(1)単動式と2ポートの組合わせ。

電磁弁をonすると1番ポートから2番ポートの流路が開き、シリンダー内にエアが流入しロッドが押し出されます。(左下図)

電磁弁をoffすると1番ポートから2番ポートの流路が閉じるためシリンダー内のエア圧が保持されます。エア圧が抜ければ(排気されれば)ばね力でロッドが引き込まれるのですが、エア圧が抜けないため、引き込めません。

 

単動式のシリンダーと2ポート電磁弁を組合わせた図です。
単動式と2ポート

(2)単動式と3ポートの組合せ

電磁弁をonすると1番ポートから2番ポートの流路が開き、シリンダー内にエアが流入しロッドが押し出されます。(左下図)

電磁弁をoffすると2番ポートから3番ポートの流路が開き、シリンダー内のエアが抜けていきます(排気される)。このときにばね力でロッドが引き込まれます。

 

単動式のシリンダーと3ポート電磁弁を組合わせた図です。
単動式と3ポートの組合せ

(3)単動式と5ポートの組合せ(4ポートも動作は同じ)

単動式を動作させるには3ポートの電磁弁が必要となることは確認した通りです。

では5ポートの電磁弁を使用した場合、どのような動きになるのか見てみましょう。

 

5ポートを使うと、1つの信号で2つのシリンダーを動かすことができます。

*2本のシリンダーを完全に同期させるにはメカ的な工夫が必要になります。

 

3ポートでもエアの供給配管を分岐することで2つのシリンダーを動かすことができますが、エアの消費量によっては2本の動きが不安定になることがあります。

 

単動式のシリンダーと5ポート電磁弁を組合わせた図です。
単動式と5ポートの組合せ

◆複動式エアシリンダー

(1)複動式と3ポートの組合せ

複動式のエアシリンダーには配管接続ポートが2つあります。

一方で電磁弁側にはエアシリンダーへと接続するためのポートが1つしかありません。

 

よって3ポートの電磁弁では複動式のシリンダーを動かすことができません。

 

複動式のシリンダーと3ポート電磁弁を組合わせた図です。
複動式と3ポート

(2)複動式と5ポートの組合せ(4ポートも動作は同じ)

2番ポートと4番ポートをエアシリンダーに接続し、電磁弁on-offの切り替えで動作させることができます。

 

複動式のシリンダーと5ポート電磁弁を組合わせた図です。
複動式と5ポート


こちらもぜひご覧ください。電磁弁を使ってエアシリンダーを制御する回路を解説しています。⇒電磁弁の応用その①

 

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本記事の一部を動画で解説しています。ご参考まで。

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