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ここでは電磁弁のポート数とエアシリンダーの組合せについてみていきます。
まず電磁弁には2ポートから5ポートまでがありました。
次にエアシリンダーには単動式と複動式がありました。
最初に結論。
・単動式の場合は3ポートの電磁弁を使用する。
・複動式の場合は5ポート(4ポートも可)の電磁弁を使用する。
となります。
◆単動式エアシリンダー
(1)単動式と2ポートの組合わせ。
電磁弁をonすると1番ポートから2番ポートの流路が開き、シリンダー内にエアが流入しロッドが押し出されます。(左下図)
電磁弁をoffすると1番ポートから2番ポートの流路が閉じるためシリンダー内のエア圧が保持されます。エア圧が抜ければ(排気されれば)ばね力でロッドが引き込まれるのですが、エア圧が抜けないため、引き込めません。
(2)単動式と3ポートの組合せ
電磁弁をonすると1番ポートから2番ポートの流路が開き、シリンダー内にエアが流入しロッドが押し出されます。(左下図)
電磁弁をoffすると2番ポートから3番ポートの流路が開き、シリンダー内のエアが抜けていきます(排気される)。このときにばね力でロッドが引き込まれます。
(3)単動式と5ポートの組合せ(4ポートも動作は同じ)
単動式を動作させるには3ポートの電磁弁が必要となることは確認した通りです。
では5ポートの電磁弁を使用した場合、どのような動きになるのか見てみましょう。
5ポートを使うと、1つの信号で2つのシリンダーを動かすことができます。
*2本のシリンダーを完全に同期させるにはメカ的な工夫が必要になります。
3ポートでもエアの供給配管を分岐することで2つのシリンダーを動かすことができますが、エアの消費量によっては2本の動きが不安定になることがあります。
◆複動式エアシリンダー
(1)複動式と3ポートの組合せ
複動式のエアシリンダーには配管接続ポートが2つあります。
一方で電磁弁側にはエアシリンダーへと接続するためのポートが1つしかありません。
よって3ポートの電磁弁では複動式のシリンダーを動かすことができません。
(2)複動式と5ポートの組合せ(4ポートも動作は同じ)
2番ポートと4番ポートをエアシリンダーに接続し、電磁弁on-offの切り替えで動作させることができます。
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